地下水(井戸水)活用のメリット・デメリット

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この記事では、近年増加している地下水(井戸水)活用のメリットとデメリットをご紹介いたします。

目次
  1. 地下水の仕組みとは
    • 地下水とは何か?
    • 地下水の生成プロセス
    • 井戸水の採取と規制
    • 地下水資源の保護と利用
  2. 井戸の種類について
    • 浅井戸と深井戸
    • 浅井戸の特徴(不圧地下水)
    • 深井戸の特徴(被圧地下水)
    • 井戸水の安全性管理
  3. 地下水利用のメリットとデメリット
    • 地下水のメリット
      • 無料で使える
      • 水温が一定
      • ニオイや味がない
      • 災害時でも利用できる
    • 地下水のデメリット
      • 初期費用やランニングコストがかかる
      • 水質や水量に問題がある場合もある
      • 停電時の備えが必要
  4. まとめ

地下水とは、地上に降った雨や雪が土壌に浸透し、地表面の下に存在する水のことを指します。もともとは地下水面より下の帯水層にある飽和状態の水に限定されていましたが、現在では地下水面より上の不飽和状態の水も含めて地下水とする考え方が広まっています。つまり、地表面の下にあるすべての水を総称して地下水と呼んでいます。

地下水の生成プロセス

雨や雪が降ると、その水は山林などの土壌に浸透し、土壌の浄化作用を受けながら地下へと移動します。この過程は数年から数万年にわたり行われます。地層が粒の大きい土で形成されている場合、水は通り抜けていきますが、透過しづらい土(不透水層)である泥岩の地層の上には水がたまります。これが地下水がたまる原理です。

井戸水の採取と規制

地下水を利用するためには、井戸を掘削し揚水ポンプで水をくみ上げます。この水を「井戸水(井水)」と呼びます。しかし、井戸を掘削するには自治体の規制があり、地下水の過剰な摂取による地盤沈下や塩水化を防ぐための規制が設けられています。高度成長期には工場が大量の地下水をくみ上げた結果、地盤沈下が発生したこともありました。また、臨海部では地下水を採取しすぎると海水が侵入し、塩水化してしまうこともあります。

地下水資源の保護と利用

私たちの生活に欠かせない地下水資源を有効活用しつつ守るため、NGRでは自治体の揚水規制を遵守し、揚水試験を実施しています。独自のデータやノウハウを活かして、地層や地下水の状態を調査し、適切な方法で地下水を採取しています。


井戸水には「不圧地下水」と「被圧地下水」の2種類があります。また、井戸の種類も「深井戸」と「浅井戸」の2つに分けられ、不圧地下水は浅井戸で、被圧地下水は深井戸で利用されます。地表から水脈までが10~30メートルの範囲にある井戸を浅井戸、30メートル以上の深さを持つ井戸を深井戸と呼びます。

▣ 浅井戸の特徴(不圧地下水

浅井戸は地表から水脈までの距離が短いため、地層を十分に通っておらず、天然のろ過が不十分な場合があります。そのため、浅井戸から採取される不圧地下水は飲料水としてはあまり利用されず、農作物の潅水や洗濯などに使用されることが一般的です。

▣ 深井戸の特徴(被圧地下水)

「被圧」と「不圧」とは、水を含んだ地層の状態を指し、どちらの地層を流れているかによって水にかかる圧力が異なります。深井戸となる被圧帯水層には細かな砂層、粘土層、岩盤層などが多層にわたって存在し、水に高い圧力がかかっています。そのため、地表に近い不圧地下水と比べ、被圧地下水は雑菌などが繁殖しにくく、安全性が高いとされています。

▣ 井戸水の安全性管理

深圧地下水と比較して雑菌などが繁殖しにくいとは言われていますが、深井戸の水が必ずしも安全とは限りません。何らかの原因で雑菌が繁殖することもあり得ます。井戸水を安全に利用するためには、個々で水質の管理を行う必要があり、NGRでは導入後も定期的に検査を行い、井戸水の安全を守ります。


▣ 無料で使える

上水道を利用する際、多くの自治体では基本料金と使用量に応じた料金がかかります。一方、地下水(井戸水)の場合、水をくみ上げるポンプの電気代を除けば、基本的には無料で利用できます。特に水道料金が高い地域では、その恩恵は大きくなります。

▣ 水温が一定

地下水は地下を流れているため、地表の外気温の影響をほとんど受けません。これにより、年間を通じて一定の温度を保つことができます。水道水と比較して、冬場は加熱に必要なエネルギーが少なく、夏場は冷却に必要なエネルギーが少なくて済むため、エネルギーコストを抑えることが可能です。

▣ ニオイや味がない

水道水には、安全性を確保するために塩素(カルキ)が含まれています。健康には害がないものの、その味やニオイが気になる方も多いようです。一方、良質な地下水であれば、薬品などで処理する必要がなく、純粋な水を提供することができます。

▣ 災害時でも利用できる

震災などで断水しても、地下水なら利用が可能です。事業継続計画(BCP)においても有効であり、地域住民に安全な水を提供することができるため、社会貢献(CSR)としても重要な役割を果たします。


初期費用やランニングコストがかかる

地下水を利用するためには、井戸の掘削やポンプの設置といった初期費用、さらにポンプの運転に必要な電気代や設備の保守費用といったランニングコストが発生します。ただし、水道料金や使用水量によっては、総合的に見て水道料金よりも安くなる場合が多く、回収可能な投資といった見方も可能です。

水質や水量に問題がある場合もある

地下水の水質や水量は地域や場所によって異なり、どこでも必要量の地下水を確保できるわけではありません。また、そのままでは使用できない水質の場合もあります。特に井戸が浅い場合、近隣の土壌汚染の影響を受けやすく、水質が安定しないことがあります。NGRは多くの井戸掘削実績を持ち、地下水の水質や水位に関するデータを広範に把握しているため、事前のリサーチを徹底して行い、最適な提案を行います。

停電時の備えが必要

揚水ポンプなどを使用する場合、停電時には地下水の利用ができなくなります。そのため、停電時にも利用するためには予備電源の準備が必要となります。水道に比べて電気の復旧は早いとされていますが、万が一の際に備えるためにも、非常用発電機も併せてご検討ください。

本記事では、地下水(井戸水)の活用に関するメリットとデメリットについて説明しました。
今回のポイントをまとめると、次の通りです。

地下水の活用により、経費削減や災害時の備えが可能になります。まずは現在の水道代と比較して、どの程度費用対効果を見込むことができるのか、業者に相談してみましょう!

日産技研理化工業では、50年以上の経験と、関西エリアに絞ったサービス提供により、他社に負けない低価格でのご提案が可能です。
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